ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

読み終えるのがこわくて残していたけど、決着つけました。
重松清 「疾走」

疾走

疾走


この本は、この表紙・装丁が、そのままそっくり中身。
ぴったりだ.....と思っていたら、やっぱし、鈴木成一デザイン室のお仕事なのでした。さすが。


感想つづくのだ
つづき

重くて辛くて苦しくてすくわれない少年の話。どんどん読みすすめられるけど、だんだんぐったりする。
こんなに長い話だもの、きっときっと、よい方向に行く、救いがあるはず、と期待していたのに、どんどん話が苦しくなってしまう。最後の方なんて、「もうこうなったら悪いこと何でもこい!」って気分になった。
兄、父、母...みんなみんな消えてしまう。救いになると思った女性も、友人も、そして牧師さんも、結局は彼を救えなかった、といっていいのかも。いや、なんで救えなかったんだろう...。重松〜〜〜!(と、作家のせいにしてみる)

カラッポの目。孤独。それでも、だれかと繋がりたい、と思えた時、その心にほっとして涙がにじむ。
私が涙を流したのは、アカネさんが大阪でシュウジを歓待してくれるシーン。でも、そのあと話しはもっととてつもなく複雑な方向へ転がってゆくのだけどね。


この物語、第三者が、主人公シュウジに語りかける形ですすめられてゆく。最初、語り部は、兄なのか?と思う。でも違うと気づく。そして、これは神が語りかけているのか、と思い込む。...でも本当は違う。"あのひと"なのだよね。


で、この本、なんと秋に映画で公開されるんだって!知らなかった。
主人公は、ジャニ「NEWS」の手越くん、だそうで...。それも映画初主演どころか演技も初らしい。
大丈夫?とか言う以前に、手越くんって?どのひと?HEY×3に登場した関ジャニで、ダウンタウンに突っ込まれてた子のようなのだけど..。よく顔も覚えてない。
ちなみに、監督さんはSABUさん(「幸福の鐘」は好きな映画!)で中谷美紀(アカネ役)豊川悦司寺島進(たぶん新田役)大杉連、加瀬亮とか出演だそう。
豊川さんは牧師役?加瀬亮は兄シュウイチ役?とか予想してみたけど違うかなぁ。でもこれ、観るの辛そうな映画だ....