ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

とりあえず予約録画、 をしていた番組をぞろぞろと見た。
ETV特集 細野晴臣 音楽の軌跡」
おもしろかった。
録画番組は倍再生してしまうことも多い私だけど(時間短縮=せっかち)、ちゃんと60分、見てた。


でもね、でも、
とても興味深くおもしろかったはずなのに、最後の最後、疑問が残ってしまって。んー?って感じ。


細野さんの言葉いろいろ
「震災のあと、音楽に触れられなかった。」(4月10日の、とあるライブの時の言葉)
「ミュージシャンは生き方が問われている。」
「音楽をやっている意味を考える。」
最後のほうで
「音楽がともしびだとしたら、そうでありたい。」
岸田くんとの会話で
「初心にもどる」
「そのまんまがいいんだよ」「無理しないで」   ここで岸田くんなんだかうなづく。伝わりました、と。



えーとね、
震災を経て気持ちが変わった、はずなのに、
結局、変わらないでいい、そのままの自分でいい、無理して変わる必要はない、
・・・って言われている気がしたのは私だけなのかな?
ミュージシャンとしての生き方 の答えは? 音楽をやっていく意味は見出せたの?灯火、っていうのが答えなの??


わかったようでわからない。なんだか繋がらない。
だれか、うまく教えてほしいのです。やさしく教えてほしいのです。わたしに。
みんなどう思ったのか、すごく知りたいのです。




もともと、震災に結びつける番組じゃなかったのに、たまたま地震が起きてしまった。
だから、番組をこういうまとめ?流れ?つくり?にするしかなかったのかな。とも思う。
かまってちゃんの番組(ETVだった?)を見たときにもそう思ったんだけど、NHKの番組のつくり、なんだか強引じゃないのかしら?
その番組も、おもしろい、興味深い、とは思ったよ。でも、なんだか疑問が残ってしまった。それが何なのか、言葉にできないのだけど。
むりやりまとめた、むりやり番組にした、っていう感覚かもしれない。



わたしも、音楽なんかまともに聴けてない。いまだに。
聴こう!とか思わなくなった。今、無音が一番落ち着く。らく。
もちろん、よい音楽とか好きな音を聴いたら感覚は戻るのかもしれない。でも、まだそこまで辿りつけてない。


わたしも3.11を境に変わったよ。
うーーん。正確に言うと、たぶん、3.11より前に変わってた。そして3.11より後にそれが確実になった。きっかけになった。
危機感とかどうしようもなさとか、そういう波、時代が私に追いついちゃったと思って愕然とした。
そしてね、決めた。こわいけど決めた。
初心に戻ることにした。初心も初心も初心。子どもの頃の気持ちまで。あほかと思うくらいまで。
私は変わるよ。
そのまんまじゃだめだと思ったから。すこし無理しようと思ったよ。


そんな自分だったから、結局「そのまんまでいい」でまとめちゃった編集に、はてなマークが浮かぶんだと思う。


たぶん3.11以降、「そのまんまでいい」ってみんな思ってないよね。
どうにかして立て直そうって思ってる人、原発についての声を挙げてる人、今まで以上に家族を大切にしようと思ってる人…
そりゃあ、「そのまんまでいい」って思えてるひともいるだろうけど。(そういう人がある意味一番つよい人な気はするが)


以上、
番組見ていて、おもしろかったはずなのに、私にはうまく最後までつながらなかった。
ま、それだけのことなんだけども。



佐野元春のザ・ソングライターズ:曽我部さんゲストの回」
後編に出ていた、ワークショップの最後のショートカットのおんなのこ。
彼女の綴った言葉たちが、どうしようもなく響いてきて辛かった。
ありがとう、って思った。彼女に。
おんなじだー。と思ったけれども、
聡明で強くてまっすぐな目をしていてきれいで・・・そんな彼女に同じとか言ったら申し訳ない、と思った。というのがオチであります