また、本屋で本読んだ(笑)
◆15歳の書いた本
「あなたへ」河崎愛美
- 作者: 河崎愛美
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/04
- メディア: 単行本
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本屋にいったら目の前にあった。新聞広告で目にしていた、話題らしき高校生。講談社文庫賞だかとったという女の子の本。
たぶん、そういう話題性とか印象がなかったら手に取ることのなかっただろうタイトル。半分怖いものみたさ。
正直に言いますが、思ったとおり私向きではなかった。
なくなってしまった大事な人への手紙形式で書かれる物語。中学生の女の子の手紙。語り口はかなり丁寧。この文体に気持ちが奪われる人もいるのかと思うけど、私には、ものすごくかゆいというか、居心地の悪さを感じてしまった。なんとなく独りよがりな感じがする。
舞台も中学校の文化祭だったり校庭だったりするわけで。そして、ものすごく優等生だけど悩み多き中学生が主人公。そんな主人公に「あれは運命だったんですね」とばかりに語られる...。最後には「生きなくちゃ」とくどいくらいの文字。背伸び、と言ったら失礼かもしれないけど、大人ぶってる感じがするのが否めない。主人公も優等生だけど、書き手も優等生なんじゃないのかな?
若いから...って言ってしまうのはいけないと思うけど、やっぱり筆者にはまだまだわかってない人生があると思う。やっぱり15歳だと思う。だってこれ大人が書いていたらもっとボロクソに言ってそうで怖い(笑)
確かに、「若者の気持ちの揺れとか悩みとか憧れ」ってのを書きたいって気持ちは読んでいてもわかる。その歳じゃないと書けないものもあると思うし。
だからこそこれからも、もっともっとたくさんのこと経験して、たくさん物語つくってほしいな。..と、年寄りは思うのでした。
ネタバレになるけど、最後のあたりは、瀬尾まいこさんの「幸福な食卓」に似ているといえば似ている。他にもこんな感じのヤマってよくあるのかなとは思うけど。でも、根本的に書きたいことが違うと思うんだよね。独りよがりの差、なのかもしれないな。
って書いたけど、私自身が、筆者と主人公をダブらせているんだな、って思ってちょっと反省。
角田さんに怒られそうだわ(前にTVで、作家と登場人物はイコールにして読むのは間違いだと言っていた。)でもでも、やっぱり、だぶらせちゃうよなぁーーー、これ。
ただ、なんでもかんでも「純愛」って広告にすんなよ、出版社さん!って思うー
◆「図書館の神様」瀬尾まいこ
- 作者: 瀬尾まいこ
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2003/12/18
- メディア: 単行本
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瀬尾まいこ、やっぱりスキ。新刊も出てたー。
でも感想、あとで書きたい。
勉強が先です。先。
てか、本よんでる場合じゃないよ。
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で、今、書く。
瀬尾さんの本の登場人物も、ちょっと変わった感じのキャラがでてくる。
いそうだけど、いなそうな....。
これはひとことで言うと、ダメ中学講師の再生。っていう話。
この本も、国語講師のキヨ、生徒の垣中くん、あと不倫相手とか弟とか同僚とか出てくる人、みんな魅力的。ダメダメで魅力的、なのかな。
なかでもやっぱり垣中くんがイイ。書中で出てきたキヨの悩んでいた「黙るべき時を知るものは、言うべき時を知る」という言葉。これを実践しちゃったと思われる場面にもスカッとやられた。
本の世界はおもしろい、ってこの本読むと再認識する。川端康成も夏目漱石もきちんといろいろ読みたくなる。この本、おもしろくて不思議な本だよ。
そして、やはり、ありがちなはずのあの最後の手紙(ある女性からの)に、やられてしまう私なのでした。
瀬尾作品は、私にとって不思議なオーラがある。楽しんで読める、笑顔になる楽になる。でもそれだけじゃない。うまく言えないけどとにかくスキ。