読了本つづき
◆角田光代「愛がなんだ」
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2003/03/14
- メディア: 単行本
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相変わらずの角田節だなぁ。
都合のいい女以外のなにものでもないのに、男に入れ込むバカ女。男もサイテー、バカ男。おまけに特にかっこいいわけでもないらしいのに...
それでも、主人公は、彼に執着する。都合のいい女って自分でわかっているのに、そのために仕事を合わせたり、彼のために彼の好きな女の子と旅行に行ったり遊びに行ったり...。振り回されてる。
でも、彼女は、最後まで「どんなに情けなくっても、物欲しそうにでも、あいつの周りをうろつき回る!」って宣言しちゃう。
いつ目が醒めるんだろう。いや、醒めてるはずなのに、なんでそこまで執着するんだろう。だんだんわかんなくなってきた。ほんと、愛ってなんだろ。
◆角田光代「トリップ」
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/02/20
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ある町を舞台にしたような短編連作集、なんだけれど、短編2にその前の短編1の登場人物が登場してくる...、といったように、話が微妙に繋がっている。これも新しい感じ。
いつもより、視点がシビアかも。初期の頃の角田さんの匂いを思い出すというか...
◆江國香織「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: ホーム社
- 発売日: 2002/03/05
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たいして内容覚えていないのだ。女性が主人公になっている短編集とあとがきで言ってた。
犬小屋に寝泊まりする夫の話とか、世捨て人のような生活に満足してたお嬢様の話とか、それぞれおもしろくはあったけど、でもよく覚えてない。
「うしなう」っていう、主婦4人のボーリング場での話はなんか残っている。これ、ちょっとだけ角田さん風味。角田さんが書きそうな内容だなー、って勝手に角田節を想像してしまった(笑)。
あと、表題作は家族物で「ばばちゃん」というおばあちゃんの呼び方がかわいい。江國さんの家族物、やっぱり好きなのかも。
◆川上弘美「ニシノユキヒコの恋と冒険」
- 作者: 川上弘美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/11/26
- メディア: 単行本
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ニシノユキヒコという男性の女性遍歴を綴った短編集。
こんなひと、やだな(笑)モテモテだけど、本人めちゃくちゃ淋しいんだろうな。愛してるつもりが愛せてない。
愛されてるようだけど愛されることもない。そして自分がそういう人間だって自分でわかってる。
実際は西野幸彦という恋愛家を通してのそれぞれの女性の話。実はニシノ君の影うすいよな。
どうでもいいけど、「ドキドキしちゃう」のタイトルにびっくりした。そういえば、鹿さんと関係あったような話を耳にしたことがあったような...。
◆リリーフランキー「ボロボロになった人へ」
- 作者: リリー・フランキー
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/04
- メディア: 単行本
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失敗ーー、とおもった(笑)
リリーさんにとっても失敗なんじゃないのー?
女性をバカにしてるよなぁーと思った。胸くそ悪い。どうせエロイもの書くなら、ポルノでもなんでも書きゃイイのに、と言っちゃいたくなる。
リリーさんはエッセイとか読んでたほうがおもしろいんじゃないのかな。
新刊の「東京タワー」は私小説だそうで。これは読みたい。讀売新聞に小泉今日子の書評も載ってたよ。
読書中...
・人のセックスを笑うな 山崎ナオコーラ
・天国はまだ遠く 瀬尾まいこ
・体の贈り物 レベッカブラウン