ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

また角田さんか。

たまったま、先日借りてきた本はさらっと読めるエッセイで。ついついさらっと読んじゃったんですが...

ここにも松茸。
◆しあわせのねだん

しあわせのねだん

しあわせのねだん

角田さんの家計簿の中を覗いちゃえ、というエッセイ本なんですけど。
マツタケの値段が出てくるんですよね、これ。
マツタケ嫌いな角田さんが、食べ慣れればおいしいと思うはず、と果敢にチャレンジするという。
マツタケをおがくずのような香り、と評した彼女。結局、好きになれないままらしいけど、お店で買ったマツタケの値段は5000円...それでも安いやつだったらしい...78円のマツタケ100本くらい送り付けてあげたくなったよ。


角田さんの金銭感覚は、やっぱりちょっとずれているよね。母親に「お金がない」と言われずに育ったせいだと言っているけど。
自身の著「エコノミカル・パレス」を、「自分の中では経済小説」と言っちゃうのも、わかるなぁ。
このひと、この中の主人公と似たような経験、絶対してるはずだもん。



ついでに角田本2冊
角田本があると絶対持ち帰ってしまいますよ。
◆人生ベストテン

人生ベストテン

人生ベストテン

 

得意な短編集。
以前本屋でちょっと立ち読みしてるんですけど。やっぱり再読しても表題作「人生ベストテン」面白いね。

あいかわらず、登場人物を介して、角田さんが語っている気分になる。
人の馬鹿さとか、皮肉とか可笑しさとか...そういうエキス満載なのに、
なーんかまあいいかーと思えてくる話たちなんだよなぁ...。

  



◆この本が、世界に存在することに

「本」にまつわる短編集と、あとがきのようなエッセイ。
これは、読んでよかった....と思える、素敵な話が満載。優しい気持ちになれますよ。
いつもの角田節から逃げたい人は、これ読めばいいカモ。


本には、不思議な力、素敵な力 がある。
あー、私ももっと本を読んでおけばよかったよ。...って思うからこそ、
反省と期待をこめて、これからも本を読むのだー。



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