ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

ひさびさに本日記
最近、本に集中できません。
古川さんの「ベルカ、吠えないのか。」は、延長した揚げ句に途中で返却しちゃいましたよ。
以下集中できないながらも読んだ本。とか


生田紗代まぼろし
やったよ、生田さん!
生田さんがようやく見れた!って思った。
前2作を読んで尻切れトンボ加減に「私はその先がよみたいんだよぉ〜」って叫んでいた私だけど
まぼろし」は見事だよ。
生田さん、とても好きになりそう。
彼女の書く本は家族とか兄弟がとても多いのだけど、彼女のほんとに書きたいと思っているテーマってたぶん家族だ。この本ではっきりわかった。
世の中、自分の親を好きな人ばかりじゃないと私は思っている。
まぼろしの主人公も、母親を許せないでいるひとり。
‘誰もが人生の中で、一度は母親を殺す’という教授の言葉、私もぐさりと胸に刺さってしまった。
私は、主人公と違って、許せない程大嫌いな母を持ってはいない。そんな私だけど...。
次回作、絶対読むよ。


「18階ビジョン」は今までのような生田さん。ほんと、このひとノンフィクション書いてるみたいだ。
うまく行っていたはずの会社を突然辞めてしまう主人公。この年代若者は、共感しちゃうところあるんだと思うよ。


まぼろし

まぼろし


金原ひとみ「AMEBIC」
ひとみんはそっちへ行っちゃったのね...って。
蛇にピアスの時とはちがう方向。
舞城さんチック、と言ったら双方に失礼かもしれないけど、
今どきっぽくて、雑文ありで、感情が走っているような。そんな文章。
わかんないよって言ったらそれまでだけど、好きな人は好きなんじゃないのかなぁ?
読んでてちょっと疲れるけど、金原さんはこの方向があってる気がする。
この先どこへ行くのか、ちょっと気になります。
体重32キロで、食を嫌う主人公。ガリガリで少女チックに見える作者と彼女がだぶるなぁ。
私は食べるのは好きだけど、でも、オリーブオイルとニンニクの匂立つあのレストランの空気に
たまに気持ち悪さを感じること、あったりするのです....。


装丁、結構凝ってます。パッと見そうでもなさそに見えて...。中のノンブルひとつみても、デザインしてますって感じが。


AMEBIC

AMEBIC


平安寿子「もっと、わたしを」
お、も、し、ろ、かった。
恋愛ドラマの脚本家?かと思っちゃうようなおもしろさ。
コメディータッチの恋愛連作短編集。
だいたい、作者は、「アンタイラー」の名前をもじって、「たいら あずこ」なんですよ。
って、アンタイラーもよく知らなくてゴメンナサイ(笑)そして、ずっと平安 寿子さんかと思っててゴメンナサイ。
うまいです。ほんとに、ドラマ化したら受けそうなのに。もしかして、すでにドラマになってたりして??
他のも読みたい、と思いましたよ。

もっと、わたしを

もっと、わたしを


池澤夏樹「スティル ライフ」
本好きな友人にオススメ貸して。と言ったら、これだった。


美しい。
宇宙とか科学とか、そういったものが美しいと感じられるのは、私の憧れからかな。
私は、全く脳が理系じゃないのだけど。だからこそ、惹かれるのかな。
ただ、美しいだけじゃなくて、ちゃんとした物語もここにはある。


新聞の池澤さんの連載、ちゃんと読もう....。

スティル・ライフ (中公文庫)

スティル・ライフ (中公文庫)



まだまだ、読了感想消化しきれないけど時間切れ。