で、本を整理していたら、付箋のついてる本発見。
貸した本だったのに、フセン付けたまま貸してたのかーと思っていたら、
相手がつけっぱなしで返却だった模様。
だってフセンにメモがしてあるよ。疑問とか書いてあってウフフと笑う。本はこれ↓
◆「野ブタ。をプロデュース」 白岩玄
少し前に話題になってた本。春くらいに読んだのかな。
10月からドラマになって始まるらしいけど。登場人物の設定かなり変えられてるみたいだよね。
ちょっと残念。ホントはプロデュースするほうもされるほうも男子。
ドラマ化しやすい題材なんだろなー。
いじめられっこの転校生を、ステキに改造しちゃうって話だから。
私は素直にすごくおもしろいと思ったのね、あの文章も文体も。
自分をまく演じこなしていると思い込んでる主人公も。そんな自分にしっぺ返しが来る後半も。
結構リアルな高校生。リアルな人間関係だと思ったんだなー。
で、ラスト。
その友人の付箋にも「なんか、期待はずれ」的な気分を表す言葉が残ってた。
私も、あのラストに「えええ〜なんで...」と思ったんだよね。読みながらいわゆるハッピーエンドに繋がるような行動とか結末を期待してたから。
でも、「えええ〜」なんだけど、そのラストには、作者に「1本とられましたな」という感じ。
作者は、このラストを書きたかったために、ここまで話を書いたんじゃないかと思ったくらい。
読み手が期待している方向を敢えて避けている。読んでて突き放された感を感じる。だけどそこがおもしろい。
結局その道を選んでしまう主人公。もっと考えろよー、他のやり方あるでしょがー。といいたくなるのをぐっとこらえて、
「結局、世の中そんなもんか...」と苦笑させられてしまう。なんか切ないね。
この切なさ、ドラマでできるのかなー?
なんか、このドラマ、原作変えられて、ハッピーエンドで終わるような気がしてしょうがない。
- 作者: 白岩玄
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2004/11/20
- メディア: 単行本
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