ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

書き留める。

東京へ行った。
6月の末に結婚式で。
9月に入ってお葬式で。


結婚式は、日比谷公園の中というなかなかなシチュエーション。雨だけど。
雨女(とはお母様の弁)の新婦のかわいさにクラクラな日。
ドレスアップしたワンコも参加という式だった。


で、時間をつくって、見れそうなものを見てきたよ。


●「浜口陽三・南桂子二人展−ひびきあう詩−」(終了)@ミュゼ・ヤマサコレクション(水天宮)
http://www.yamasa.com/musee/news_tenji2.html


ここは何度か目になるけれど、今回の展示は(後半に行ったのだけど)
南桂子さんの作品メインといってもいいくらい南作品も多く展示されていた。大満足だった。
ラブリーな南作品も大好きだし、メゾチントの巨匠、浜口作品も大好きなのです。
館内は決して広くはないのだけれど、部屋の真ん中で、銅板画教室(1日ワークショップだったのかな)をやっていて、
なんだか生徒さんが集中している空気が漂っていたのを覚えている。
あと、たしか、南さんの絵を刺繍に起こしたバッグもちょこんと展示されていた。下田直子さん作だった。


そうそう、
南さんって、高岡出身で、高岡で展覧会を何度かやっているようなのだけれど
黒部市美術館で南桂子展が始まっているはず。
チラシ見た瞬間、うわっ行かなきゃ!と思ったのだけど、考えてみたらそんなに近い距離でもないわけだし
ミュゼで見たのとかなりかぶってる気がして迷い中。

http://www.city.kurobe.toyama.jp/event-topics/svTopiDtl.aspx?servno=1511



●「デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック」(終了)@印刷美術館(小石川)
http://www.printing-museum.org/exhibition/temporary/080419/index.html


さすが、トッパンがやってる博物館。
盛りだくさんすぎ。500円でよいの?と思いたくなるくらいの資料の量。時間足りず、最後は駆け足めに。
50年代グラフィックはやっぱりおもしろい。
デザインやってる人は初心にかえる気分になるんじゃないのかな。


●「モスクワ市近代美術館所蔵
青春のロシア・アバンギャルド展」(終了)@Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷)


Bunkamuraの過去スケジュールを見たのだけど、なぜか載ってないのね。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/past/index.html


これって閉会間際に要請があったシャガールの絵3点の問題(http://www.suntory.co.jp/culture/smt/img/russia.pdf
が原因なのかな?と思ったのだけど違うかな???

詳しくは、次の巡回先の天保山のHPを参照で
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/next.html
Bunkamuraでは副題が「シャガールからマレーヴィッチまで」だったのだけど
天保山、開催目前にたぶんめちゃくちゃ準備大変だったんじゃないかと思う・・・


で内容。
勉強にはなったけど、もともと絶対主義や構成主義が好みではないせいか
1400円がかなり高く感じてしまった。見るのあっというま。(私にしては)

唯一ピロスマニの牧歌的な絵画が今回の拾い物。好きですね。


いくつか展示方法で気になることがあって、監視さんに尋ねるももちろんわからずで、
学芸員さんが出てきてくれました。強気でスミマセン。(疑問はなにがなんでも訊きたい派)



●「ミヤケマイ ココでないドコか」(終了)@高島屋東京店美術画廊(東京)
http://www.maimiyake.com/index.html
これが、すごくよかった!期待以上。無理して駆け込んでよかった!!!
私がカエル好きだから、ってわけではないですよーーー。
かわいいけど内容がシニカルでユーモアがあるところ。くすくす笑えるー


掛け軸展示だったのだけれど、うーんいったいどうやって描いてるんだろう。
岩絵の具っぽいけど、印刷みたい。版画??染めじゃないしな?
と思ってスタッフさんに訊いたところ、
「現代の版画はMacと先生はおっしゃられてます」とのことでした。出力ですね。
でも、部分的に、岩絵の具で彩色してるはず。その加減もよかった。


図録買って、いいもの見たなーー。とほくほく顔で新幹線。


以上、こんな1日。他にも見たいものあれど、1日だと限界ですな。


いったん休止。続きます。

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9月
横浜(といっても、式は田舎のほうで)へ。
通常のお通夜とお葬式とは少し勝手が違って。バタバタの日々。
しかし、せっかく東京通って帰るのだからと(貧乏性)
帰り道、駆け足で行った展覧会。
パソコンを甥っ子から奪い取ってお借りして
アートスケープでさくっと検索。
あーー!!これ、観たかったやつ〜。と即決したのはこれ。



●「舟越桂 夏の邸宅」@東京都庭園美術館(目黒) 〜9/23まで(って明日ですね…)

これは観るべし観るべし!です。ぜひこの空間に立ちあってほしい。
HPだけでは、この展示の全貌が全くわかりませんっ。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/funakosi/index.html


アールデコ装飾の庭園美術館の主みたいにいらっしゃる彫刻たち。
「夏の邸宅」というタイトルどおり。
すばらしい彫刻の存在感。なおかつ融和感。
HPにあるようにまさに魔術ですよ。


最近、ライブなんかだと、会場の雰囲気を重要視しているというか
音の趣にあった場所が考られていることが多いと思うのだけど
美術の世界でも同じなのかな。
去年見た、三沢厚彦さんの伊丹の蔵と和室での展示を思い出した。
それにしても、今回の展示はさらに格別。すばらしい。
舟越氏の彫刻を、一度にこんなにたくさんみたのは初めてだったのだけど
ここで観れてよかったなー。


さて。
「目ン玉」(大理石でできている)をどうやって埋め込んでいるのかが疑問だった私たちなのだけど
もちろん、スタッフさんつかまえて質問。
思ったとおり、頭が外れて、中がくりぬかれているとのこと。
しかしそれってものすごく大変な作業だよなー。
顔の裏側がどのくらいくりぬかれているのか。どうやってあわせているのか。とか不思議いっぱい。
会場外で、制作風景のDVDが見れるようになっていたのだけれど、長すぎてわかりませんでした。
あれ、ちゃんと観たいな。



●「ジョン・エバレット・ミレイ展」@bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷)〜10/26まで
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_jemillais/index.html


目黒から行きやすいとこということと、遅くまで開いている、ということで。


ミレイすごいね。とにかく描写が細かい。美しい。
だけど、画面のすべてのものに力が入っていて、何をどこから見たらいいのかわからなくなるというか…
その絵の主人公と思われるものだけでなく、バックのひとつひとつが丁寧すぎる。
すべて真剣に見たら疲れます。確実に(笑)
目玉の「オフィーリア」もすばらしいけれど、
「初めての説教」と「二度目の説教」の連作が文句なしにかわいい。
しかし説明文を読みながら(それにしても、ブンカムラはいつもひとつひとつの絵にも説明がたくさん。読むだけでお腹がいっぱいになりそう。)
器用なひとって、実は損かもね(売れるための絵を描かせられるわけで)とも思ったり。
ダンナは、人物より、風景画がよかったなーとしみじみ言っておりましたが、
終盤にある何点かの風景画、私はなぜだか日本画の岩絵の具の趣を感じたりしました。


あ、新潟からも見覚えのある小品が参加してましたん。

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地元ではこのくらい。ほとんどでかけてませんで
●「東京都写真美術館コレクションによる
写真・昭和の肖像 1945-1989 ― レンズが視た戦後の日本」(終了)@万代島美術館

●「マティスとルオー 〜素晴らしき芸術への共感〜」@新潟県立近代美術館

●「バウハウス・デッサウ展」@新津美術館

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またもいったん休憩。続き修正あり


たぶん次は映画編。