退官される恩師の最終講義ということで大学に行ってきた。
題目は「芸術と美術史研究の変遷」
20年ぶりくらいに受けた授業は、あいかわらず難しく(笑)
必死でメモしていたノートだったけれど、途中でペンが止まってしまった。
当時も難しい、と思っていたけれど、いやー、それは私がバカだったからではなくて、
むかしから、そういう講義のすすめ方だったよなーー ということを思い出したよ。
構内探検。居場所だった研究棟。
学生いるのに、ずうずうしく、挨拶も適当におじゃま。
洋画科。
なんかきれいなんですけど、なんにもないんですけど!とびっくりしたけど
それは、入試の後だから、らしい。
となりの部屋にはものがぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。あはは。
自分のいた研究室は、違う研究室に名前が変わっていた。
ちょっとさみしい。
教育学、とか、美術、とか書いてある本の間に、nonnoお菓子大全 とかがはさまってるのがあいかわらずな感じ。
シルクスクリーンの枠。
デジタルないまどきの子は、いまだにシルクなんか刷るんかいな?
イーゼルたち。試験の後のにおいがする
これは!!!デザイン室にあったソファー!
このソファーでよく朝を迎えたよねー。とみんなの声が集中。
コメリの袋がこれまた、らしい、感じだ。
全然違うところに研究室が移っていた。
もう、科の分け方も違うんだよ。
ドアのとなりの安全管理人のシールが、
全部すでに退官された先生の名前のまま。笑えるけれど、物悲しい。
彫塑室も木工室も金工室も、あいかわらずな感じに見えた。
でも、あのころたくさんいたネコたちも、猫と生活していた教授も
もういないのだ。
ちょうひさびさに会った同期。遠いところからわざわざ。
彼女をパーティー会場に送りつつ世間話。
むずかしい年頃だよね。わたしたち。わたしたち世代。
「〜でねばならない」世代。なにかをなしとげなければならない。成功しなければならない。じぶんちゅうしん。
今はそうじゃない。
時代のせいだけにはしたくないけど、確実に時代、はあると思う。
なんか、もう、いろいろ無理があるのなら、
どうせうまくいかないのなら、すきなことやってうまくいかない、のほうがいいんじゃないか、という気分にもなる。
春だから、そう思うのかもなあ