ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

ロマンティックに生きる。

ロマンティックに生きる。




別冊FLIX plus かってきたー。

別冊FLIX plus(フリックスプラス)vol.1(FLIX5月号増刊)

別冊FLIX plus(フリックスプラス)vol.1(FLIX5月号増刊)


正直、本屋さんで、立ち読みしながら買うか迷った…
ハーフパンツ姿にギョッとしたから(あいかわらず、脚だけはモシャモシャ〜)、ってわけではなくて。笑
ハルさん以外の方の記事が薄いような気がして…
だってこの雑誌、990円もするんですよ〜!(結局そういう理由か〜)
っていうのは、庶民のただのボヤキです。毎度毎度すみません。


そう思いながらも買ってきてしまったのは、
「ロマンティックに生きる」って言葉に惹かれてしまったからだと思います。


ヴァルを演じるにあたって、
フェロモンを出すためには?色気をつくるためには? という質問の答えとして、
プライベートでそういう人になる、ロマンティックなことをする、…でも僕はキマらないんだけどw
なんて、ハルさんは言ってみたわけだけどー
そんなこたぁない。
ハルさんの存在自体がロマンティックだよね。
プライベートなハルさんのことはわかんないけども。
わたしたちにとって、いつも自分に真剣で、いつも違う役や顔をつくり上げてくれるハルさんは、十分ロマンティックだよ。




あのね、
わたしが「ロマンティックに生きる」って一文で、真っ先に思いついたのはこれでした。


ロマンティックに生きようと決めた理由

ロマンティックに生きようと決めた理由

美術家(でいいかな?)永井宏さんの編集された本。
永井さんは4年程前に亡くなっています。時が経つのは速いな…
これ葉山の永井さんのもとに集まってきたクリエイターさんたち10人のエッセイを集めた本。
ウットリするような言葉をつぶやく、とかそういう意味のロマンティックとはまた違うんじゃないかと思うけど。
ここで言うロマンティックって、‘‘世間の基準とは離れていることかもしれないけれど自分の決めた道を歩むこと。”(ってレビューに書いてあったよー。笑)だって。



ハルさんは、ウットリするような言葉はキマらなくても(プライベートではね)
人に何と言われようと自分の決めた道を行くことは実践中だよね。
今は考えながら進むって言い切ってた。30歳になったらまた違うのかもしれないけど、難しく考えずに進んでいけるかもしれないけど、って言ってた。
そんなに難しく考えないで〜って、きっと周りからも言われたりしてるんだろなー。
でもさ、それが必要な時期だって、自分でわかってるんだよね。
そう。
そんなふうに生きるのがロマンティックってことでもあるって思うんだー、わたしは。
だから、いいんじゃない?プライベートでは甘美な言葉がキマらないあなたで!そのギャップがまた、わたしたちにはロマンティックに映るんだ。よね。


…………
「地獄のオルフェウス」舞台の稽古中に、
演出家のフィリップさんが流したという、クロイツェルソナタ
べートーヴェンおたくの友人に訊いてみたら、
ヴァイオリンソナタの中で、屈指の名曲! と返ってきたよ。
クラシックはわたしの範疇外で、長い演奏に集中しきれなかったりもするんだけれど
近いうちにちゃんと聴かせてもらおうと思います。
地獄のオルフェウスの世界観にふれることができるような気がするから。



大竹しのぶさんの朝日新聞コラムより。

(中略)
ある日、私と三浦春馬さん、西尾まりさんの3人が激しく言い争う場面を稽古していた。夜の8時、フィリップが「これを聴きたくなった」と自分のiPodの曲を大音量で稽古場に流し始めた。ベートーベンの「クロイツェル・ソナタ」という曲だった。
 私たちは、疲れた身体を床の上で大の字にし、バイオリンとピアノがつくり出す世界に入っていった。二つの楽器の見事な対話。時に激しく、時に美しく、息づかいが聞こえてくるようだった。
 そうなのだ、芝居もこうでなくてはいけない。正直に、感性豊かに相手とぶつかり合いながら、やがて溶け合ってゆくのだ。ベートーベンにはかなわないけれど、私たちも同じことをやろうとしているのだと、何だか誇らしく、神聖な気持ちになった。
 聴き終えて彼は一言。「そんな感じで!」


 劇場で、孤独と人生を。そして何より“愛”を感じてもらえたら、私たちは生きていて良かったと思うだろう。


しのぶさんの表現もすばらしいわ。さすがー。