読了も未読も山積み。
ちょろっとだけ書く
ようやく借りれまして。短編5編。おもしろいからあっという間に読める。
やっぱり、精神科医伊良部は、ドラマ化された空中ブランコの阿部寛より、映画版の松尾スズキの方が似合ってるんだろうなー。だって、色白のデブ、って書いてあったから。
でも、さらに、ほんとは松尾氏よりもっと気持ち悪いキャラのイメージ(笑)だれがハマリそうかなーとか考えたけど、失礼なのでやめておく。
それにしても、上映しないんかい!新潟で。
治療らしい治療はしない先生だけど、結局「知らないうちに気づかせる」ってことなんだろうな。
そのやり方が普通じゃないけど。これは計算されたものなのかそうでないのか?
ま、バカと変人は癒し効果があるってとこは確かにで、天性のキャラではあるんだけど。
「フレンズ」の携帯依存症の高校生が一番身近にありそうかなぁと思うけれど、この章の看護婦まゆみちゃんの言葉。理想の彼氏は「友達いないやつ」ってとこがイイ。
まゆみちゃんも実はいい奴じゃん。ドラマの釈ちゃんの顔がふっと浮かんじゃいました。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/05/14
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◆桐野夏生「リアルワールド」
初桐野。一番読みやすそうで厚くなさそうなところを借りてみたんですけど。
母親を殺してしまう進学校に通う男の子と、その隣に住む女子高校生とその友人4人が事件にかかわっていく話。でもまったくミステリーでもないし、怖い話でもなかった。イマドキといったらイマドキかもしれない高校生の話。
桐野作品ってとても読みやすいのにびっくり。登場人物の心理とかキャラ作りとかうまいね、やっぱり。
だからするする話に引き込まれたのだけど、この「厚くない」(桐野さんにしては)っていうのがミソで、ちょっと尻切れトンボ気味な気がする。きっともっと厚かったらもっとおもしろかっただるなーとか勝手に思う。最後のあの手紙も、ちょっととってつけた感アリかもしれない。
という感じなので、やはり、次の桐野作はもっと厚ーーいヤツよむべきだと思ってますけど。柔らかな頬とかOUTとかあたり。
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/02/26
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◆中島たい子「漢方小説」
ああ、わかるなーって感じの(笑)
30過ぎの女性は体に注意だよ。ストレスのせいもあるのだけど、確かに30過ぎると体が弱ってくる。
主人公は、西洋医学に解決を見いだせなくて東洋医学に助けを求めるわけだけど、ほんとそう。
私も、何度体を壊しているけれど、病院行っても医者に行っても「なんともない」とか「たいしたことない」とかいって原因不明のまま、つらいことが続いてもそのうちに治ってしまう、をくり返してます。「ストレスじゃないの〜」と言われたりもする。胃カメラ何度飲んだことか。最後は腸カメラ(っていうのかな?)まで下から(失礼!)入れちゃったし。ついでにいうと、私は飲む漢方薬も、胃が悪くて飲めなかった経験アリですよ。
この本に出てくる陰陽五行説の話、かなり興味深かったのです。私も、こんな漢方医にいつか見てもらいたいわー
しかし、彼女は、だんだん「悪くなる原因」を自分で解ってくるのがうらやましいところで。「変化を恐れない自分」か。強くなれってことだよね。あとはやっぱり、男、でしょ(笑)
またまたいかんなー(角田さんに怒られる!)とは思うけど、これは著者本人の経験かしら?とやっぱり勘繰ってしまう私なのでした。
- 作者: 中島たい子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/01/05
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