村上春樹。
ひさびさに読んだ短篇集「レキシントンの幽霊」がよかったので、
全集っぽい短篇集「象の消滅」借りてきてました。全部読んでないけど。
大昔によんだのもあるはずなのに、読み直してこんな話だったっけか、と思ったりしてる自分。
あんまり覚えてないもんなんだよねー。
「レキシントンの幽霊」は映画になってた「トニー滝谷」を読もうと思って借りたのだけど
他のもよかった。全編に流れる暗くて重い感じがすごくいい。
「沈黙」と「緑色の獣」が好きなのだけど(どっちも痛くて暗い)、2篇とも「象の消滅」にも入ってました。
◆レキシントンの幽霊
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/10/08
- メディア: 文庫
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いじめとかそういうテーマがあって、そういう問題を抱えた子供ももちろん読むべき本だとは思うけど、
子供だけじゃなくて、社会を生きる大人にこそ読んでほしい気もする。
最後の彼の語りの中の
世の中「どうしても苦手なひとからは逃げる」という手もあるのだ。という一節にズドンときて、
そのあとの「本当に怖いと思う連中というのは...」の話にしびれた。
世の中の大人のひとたちに、この「沈黙」だけはぜひ読んでほしいです。
今まで読んだ春樹作品のなかで、この短篇集が一番好き。
といっても、私が読んでるのは「ノルウェイの森」辺りまでなんですけどね(笑)
また少しずつ読み返したいですよ。
◆「象の消滅」 短篇選集 1980-1991
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/03/31
- メディア: 単行本
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