青春少女漫画家が主人公の青春物語。
なんだか読みながらハチミツとクローバーが脳裏に浮かんでくるー。(内容とかはまったく全く違いますよーー)
あらすじは少女マンガチック(10年ずーっと思い続けるっていう恋の話なのです)なのかもしれないけど、
でも、豊島さんはやっぱりうまいと思うの。
登場人物に寄り添いすぎず、笑いあり、女々しすぎず。
「エバーグリーン」なんてタイトルなのに、
語り口が自己満足とかナルシストになっちゃわないところが大好きなとこなのです。
ただこれは豊島さんの年齢だからこそ書ける小説じゃないかね。20代中盤の「夢と現実」「青春にサヨナラ」....
重い小説読んだ後だったので、すごく爽やかではありました。
いまいちだった本(デビュー作あたり)もあるけど、私はものすごーく期待してるのです、このひとに。
そのまえに本人が漫画家に鞍替えもありえなくはないような気もするけどー。もーし豊島さんが漫画家に転身っていうなら絶対読むもん(だれもそんなこと言ってないですけどね)
あ、今回気に入ったのは、伊地知さんのキャラクター。いいねぇ。
- 作者: 豊島ミホ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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文グル*1でこの本をとりあげてたので、ひさびに江國さん。
江國さんはやっぱり面白いのでつい読み進めてしまうけど、
浮世離れしたひとが出てくることが多い。どこか痛々しいのに文体がのほほんとして、ちょっとガーリーだったり童話的であったりする。
でも、私が江國さんですすめるのなら、いまのとこはこの本ではないなぁー。
まあ、そう言えるほど江國本たくさんは読んでないけどね(笑)
たくさん本を出している作家さんは何を読んだらいいか迷うので、こんなふうに人のオススメ本読んでみるのはおもしろいよね。
これ12.3年前の本。どうでもいいけど、10年以上前って、携帯って普及してなかったよなぁと思い返してしまう。最近本読んでてそういうところに、時代の流れを感じちゃう。
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1996/11
- メディア: 単行本
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◆絲山秋子「絲的メイソウ」
最近、絲山さんの本は読まなくていいなぁーと思っていたのだけど、新作棚に置かれたエッセイだったので、軽い気持ちで読んでみた。
でも、なんつーか、イトヤマさんて枯れてるよーな気がする。わざとそういうキャラにしてるのかねぇ?
エッセイ読んでワクワクするのとしないのがあるんだけど、
これはあんまりワクワクしないです。もしかしてオヤジ系週刊誌向けのエッセイか??
イトヤマさんは結構体重の変動があるらしいけど、20キロも痩せたとか。いろんな意味ですごいなー。
- 作者: 絲山秋子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/07/22
- メディア: 単行本
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話変わって。
私の持論なんだけど、作家さんには、あんまり顔出ししてほしくないんですよね。
オシャレとか若さで売ってる人は別として。本書いてるんだから顔とか必要ないと思う。
別に絶対顔出すなとかいわないけど(たまにどっかでインタビューとか顔見せくらいでいいような...)、最近は文芸誌の広告にもずらりと顔載ってたりしてちょっとがっかりです。
本書く人も読む人も、想像力ってのが重要だと思うんですよ。
作家さんの顔くらい想像させてほしい。
覆面作家さんって、ものすごくわきまえてるなぁって思います。
んで覆面作家で思い出したけど、最近舞城さんって書いてますか??
*1:勝手に略。文芸レアグルーウ゛の100冊