ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

ヤーチャイカ」と「接吻」をみてきました!
今年の劇場映画はこれでさいごになりそう。


◆「ヤーチャイカ」は、写真映画。
スライドのように映像がコマで進みます。
映像はなかなかすてき。美しいし。
宇宙や星や太陽や、言葉や、そういったものが中心に回ってゆく話かなと思う。
出演は香川さんと、尾野さん(もがりの森の主人公だった彼女)のほぼ2人映画。
子供たちや村のひとも出てはくるけども。
このところ映画にでまくりな香川さん。香川さんがでてくる映画だと、
絶対なんかひとくせあるはずだ!と思っちゃうようになっているのだけど
この映画の香川さんは、なんだか素直ですぅっとした印象だった。
ふと、いつもの香川さんより若く見えるシーンがいくつかあって。
香川さん、若いころきっともてたんだろうなー(いやいや、今もだろうけど)とか今更ながら思った。
たまに、すっごいさわやかで好青年の役もやったらいいのに。きっとにあうのにね。


ナレーションというか、語りの声によって、映画が進んでいくのだけど
実は、この語りが私は少し苦手というか。
「詩」を映像にした映画だから、演劇っぽくなるのも、声に気持ちが入り込みすぎるのも
仕方ないのかもしれないけど、
もっと、淡々としててほしかったなーというのが本音。
そんな語りは、監督の覚さん自らがやっているそうなのだけど、
違う人がよかったんじゃないかなぁと。・・・って、すみません。好みの問題ですかね。
ラブシーンが光ってました。ほんと美しい。
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◆ようやく見れた「接吻」はうわさにはきいていたけど、ほんとにすごい映画だったわ。
こんな本、だれが書くんだろう。と思ったけど、脚本はまったくもってのオリジナルだそうで。
脚本すごいわー。
こんなに、不可解なひとの気持ちを書けるなんて。登場人物ふつうじゃないもん。
それに、こんなに共感できなそうな主人公の役を見事に演じていた小池栄子はすごいなぁーーと。
演じ切った感じ。もう怖いし。
相手役の豊川さんも、難しい役だよなー。
さいごの接吻の意味がわからないけど、いろいろ想像したりする。
まったくもってわからないひとの気持ちを勝手に考える。わからないけど考える・・・。
映画っておもしろいね。ね。

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ついでに
◆「七夜待
すっかりタイで癒されましょう映画、みたいに宣伝(予告編)されていて、
えー、そうなん?監督は河瀬さんだけど??と思って見に行ったのだけど
ほんとーに、タイを楽しみましょう映画みたいになっていて驚いた。
というか、ほんとは監督さん、もっと違うつもりで作った映画なのだと思うのだけど
タイを楽しんだもの勝ちだなー、この映画は。と思ったので、素直にそういう気分で見てみた。


タイって、こんな感じなのよねー。
タクシーの運ちゃんに、勝手に違う宿に連れて行かれても、それも実際にあってもおかしくないって思うし。
タイの国の人って、いい加減で、テキトーで、自分勝手で。(良い意味も悪い意味も含めね)
優しいな〜とか思ってると、急に感情的だったりして。ちょっとあやしいところがある。
タイだけじゃなく、アジアのひとってそういう感じ。(っていったら失礼だろうけど)
自分が日本人なせいももちろんあるからってのはわかってるけど。
だから私は旅にいくと「騙されないぞ」とか心の中でつい思ってる。ごめん、アジアのひと。


なので、私は、この映画の細部のちょっとあやふやでいいかげんなところは
あんまりツッコミをいれないのダ。あるよね〜(はるな愛の「いうよね〜」風に)とか思うから。
かわりに、タイのあのエキゾチックでアロマなかぐわしい匂いとか、
マッサージの気持ちよさとか(私はタイ式は合わなかったんけど・・・)たべものの味とか風景とか
そういうものが思い出されてなつかしくてなつかしくて・・・・
という感じで見終わってしまったわ。
正直、主演のハセキョーさん、演技うまくないなぁんじゃないかなぁと思う。
セリフが下手すぎる。ほとんど喋るシーンがないのにそう思わせちゃうのはやっぱりまずい。
最初のころ、河瀬監督があまりの演技のできなさに怒っていた、って噂されていたけれど、
そういうのもわかる気がした。
だけどノーブラ・タンクトップ1枚のハセキョーさんはとてとてもきれいでとてもかっこいい。
それはもう、みとれるよ。
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ということで、今年の映画鑑賞はおしまい。