ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

ホノカアボーイその後


先日、ホノカアボーイをうつらうつらしながら映画館でみました。・・・ってのはどこかに書いたのだけど
主演の岡田くんは、かっこいいだけじゃなくすごくかわいらしいなぁ。天然パーマっぽい感じがね。
何年か前に見た、天然コケコッコーで準主役を張っていたが彼。
あの時は、なんだか無口で冷たい感じも漂わせていたのだけど
先日見たハルフウェイもホノカアボーイも、大人になったからなのか余裕がでたからなのか
もっとゆるくてふんわり・ちょっと情けない感じの男の子に仕上がっていて高感度アップ中。


でもねそれだけじゃなく、この映画は、脇役がすばらしくいい味をだしているのです。
料理上手でへんくつのビーさん役に賠償千恵子、映画館の女主人エデリ役に松坂慶子
あと、こいしさんとか、庄司さんとか、キャラクターは見てのお楽しみってかんじですけど。
個人的には、松坂慶子の最近のキャラクターぶりはすばらしいと思います。
篤姫の役にしてもソフトバンクのCMにしてもその他ドラマにしても、
ふくよかな体型とおばさんチックなおとぼけキャラを見事に武器にしてますよね。
若い頃セクシー路線で売ってた大女優さんとは思えないけど、こんな風に歳をとれたら楽しそう!
ただ蒼井優は、なんでこの役?って使われ方です。なんか下手っぽく見えてもったいないなぁ。

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その後、映画好きな友人とメールで話をしていたら、
なんだかわたしは、かなり重要なところを見逃しているのではないか?
と気づいて、リベンジで再鑑賞。
友人には、また寝ちゃうからDVDにしたらー?と言われたけど、
そういわれると更に悔しくなるもので(笑)


で、2回目を観て気づいたこと。
この映画、実は、ほのぼの、とか、かわいい、っていう映画じゃないよーーー。
外側はそういうふうに見せているけど、ほんとうはかなりセツナイ話。
老いとか外見とか疎外感とか嫉妬とか・・・恋の話じゃない?
賠償千恵子演じるビーさんの気持ちを追っていたら、めちゃくちゃ切なくなってきて、
あたし、もう一度は見れないな〜と思ってしまった。悲しくなってくるもん。


わたしは、鑑賞1回目は、レオとマライアの出会いと仲良くなるシーンをほぼ寝ぼけマナコで観ていたらしい。
そーつながるんだったか。と2回目の鑑賞でようやく理解。
やっぱり気持ちよくても、眠っちゃだめですね(笑)
流れがわかってようやく、
これは非モテ女子には(そうでなくても?)相当に凹んじゃう映画だなーと思ったわけです。(わたしだから??)


で、この映画って、実話小説の映画化。なのです。
著者の吉田玲雄さん=主人公のレオ。
さて、長谷川潤が演じるマライアが、主人公のレオに
「鈍感だなぁー。そんなんじゃモテないよ。」って言うシーンがあるんだけど、
そんな鈍感な玲雄さんが、こんなにビーさんの気持ちを読んだストーリーを書けるものなのか??
という疑問がふつふつふつ・・・と沸いてきて。
いったい、小説はどんな話なのか、と読んでみたくなって、結局これ買ってしまいましたとさ。

ホノカアボーイ (幻冬舎文庫)

ホノカアボーイ (幻冬舎文庫)


そしたら、なーんだ、映画の脚本とは違う話。
小説では、玲雄さんがホノカアで映画館の仕事をやることになった経緯とか
ホノカアでの生活を事細かに綴っていて、
映画の脚本は、小説の舞台は変えないものの、かなり話を作り直しているんだなぁと。
まあ、そんなもんですわね。
まだ全部は読んでないんですけど、どこからぱらぱら読み始めても楽しめそうな本。
玲雄さんは吉田カバンの息子さんで、お母さんは異国のひとだということ(パンフやちらりでてくる映画のなかのご本人はかなり外国人顔です)
あと、キョンキョンが主題歌を歌っているわけですが(斉藤和義と一緒にね)
玲雄さんとキョンキョンはもともと友達なんじゃーーん!
ということも、本を読んで理解しました。


あと、パンフやサイトを見てわかったのは、
料理担当は高山なおみさんのはずなのに、
映画に出てくる料理が高山さんぽくないなー(高山さんの料理は、どっちかっつーと、おばあちゃんぽい、素材感丸出しの極シンプルで茶色い料理が多い)
と思っていたのは、そのとおりで、
高山さん本人が「ふだん作っている高山なおみの料理から離れよう」と思ったかららしいです。
そのインタビュウ↓
http://www.dandantanbo.jp/mt/movie/


なんかおもしろいなー。
ビーさんになりきりたかったという高山さん。
そんな料理たちはほんとうにおいしそう。おいしいにきまってますね。