「やっとるか?」
「やっとるよ」
「がんばれよ」
「よしきた!」
あいことばあいことば
「パンドラの匣」をみた。
原作未読。
太宰は学生のときに、人間失格あたりをいくつか読んだくらい。
でも、これ読みたくなった。
健康道場(いわゆるサナトリウムのようなとこ)で巻き起こる、青春物語。かな。
映画のふれこみどおり、たしかに、サニーサイドの太宰物。
味読なので、原作の雰囲気と比べることはできないけれど
キャストもいいし、映画全体の雰囲気が完璧。
監督さんの思い描いていた世界が、すごくうまくつくられていると思う。
衣装も舞台も。
太宰の世界を匂わせながらも、現代の感覚でつくり直しましたーという感じが全く違和感なく、
この監督さんの作品、また見たいなぁーーと思った。
それから、音楽。
衣装もセットもだけれど、この音楽あってこその映画かもしれない。まず、音楽にひきこまれる。
音楽担当だれだったっけ?と思って、クレジット見て、あはは、そうだったーー、と納得。
菊地さん、やっぱりすごいなーー。
開けてはいけない箱を開けたばかりに、この世に災いがあふれ出た。
そのパンドラのハコの底に、小さな石が残っていて、その石には希望とかいてあった。
この物語は、その小さな?きらきらした希望の話なんだと思う。
パンドラの匣を読もうと思って思い出したのが、
太宰の「女生徒」
これもサニーサイドの作品だったはず。
暗い太宰しかしらないひとにはおすすめ、と、
むかしすすめられたことがあったのを思い出した。
探そ。
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それにしても、いまどきの文庫の表紙って… むーーん