ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

よしきた!

「やっとるか?」
「やっとるよ」
「がんばれよ」
「よしきた!」
あいことばあいことば


パンドラの匣」をみた。
原作未読。
太宰は学生のときに、人間失格あたりをいくつか読んだくらい。
でも、これ読みたくなった。
健康道場(いわゆるサナトリウムのようなとこ)で巻き起こる、青春物語。かな。
映画のふれこみどおり、たしかに、サニーサイドの太宰物。


味読なので、原作の雰囲気と比べることはできないけれど
キャストもいいし、映画全体の雰囲気が完璧。
監督さんの思い描いていた世界が、すごくうまくつくられていると思う。
衣装も舞台も。
太宰の世界を匂わせながらも、現代の感覚でつくり直しましたーという感じが全く違和感なく、
この監督さんの作品、また見たいなぁーーと思った。


それから、音楽。
衣装もセットもだけれど、この音楽あってこその映画かもしれない。まず、音楽にひきこまれる。
音楽担当だれだったっけ?と思って、クレジット見て、あはは、そうだったーー、と納得。
菊地さん、やっぱりすごいなーー。


開けてはいけない箱を開けたばかりに、この世に災いがあふれ出た。
そのパンドラのハコの底に、小さな石が残っていて、その石には希望とかいてあった。
この物語は、その小さな?きらきらした希望の話なんだと思う。




パンドラの匣を読もうと思って思い出したのが、
太宰の「女生徒」
これもサニーサイドの作品だったはず。
暗い太宰しかしらないひとにはおすすめ、と、
むかしすすめられたことがあったのを思い出した。
探そ。

パンドラの匣 (新潮文庫)

パンドラの匣 (新潮文庫)

女生徒 (角川文庫)

女生徒 (角川文庫)


それにしても、いまどきの文庫の表紙って… むーーん