ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

雪雪雪の毎日だけど、
その日の朝は、雪の庭が明るい陽射しに照らされていて、
夢うつつのなかで窓からのオレンジ色が気持ちよくて
目を閉じながら、春がきたんだ と思った。




不思議な夢を見た。
亡くなってしまったあの子が、夢の中にいた。
わたしは、声がかけられなかった。なんとなく後ろから彼女の姿をみていた。
声をかけるのをためらっていたような気もする。
なんで?と思うけれど、でもそれは夢の中のことだ。



明るい光に目が覚めたのは、その夢のあとだった。
ああ、今日から春だ。そう思った。
外の風景は雪深くてどう考えても冬なんだけどね。

 


そうしたら、ほんとうに、春のようなできごと。不思議なもので。


今まで、がんばってもがんばっても出現する壁にくたくたになっていた。
いつまで踏ん張り続けたら楽になるんだろ、って。


まじめにやっていたら、氷は解けるし、心が温かくなる日もくる。
報われる日もくるんだな、ってやっと思えた。
あいかわらずこれからも壁はたくさんだし、踏ん張ってるし、
おかしいことも足りないことも怒りたくなることもたくさんあるけどね。



あと。
いいじゃない。
何年もの心の中のわだかまりみたいなものが、なんだかどうでもよく思えてきた。
素直に言えばいいんだよ。悲しかった、とか、頭に来た、とか言えばいいんだ。
その機会があるのかないのかわからないけど。その時は。



2月13日は雪解け記念日。