しあわせのパンを観たときに、
エンディングの矢野顕子×忌野清志郎の「ひとつだけ」に泣けてしまった、
と書いたけど。
何度か、矢野さんの歌うこの曲は聴いている。
いい歌だと思っていたけど、泣きそうになったことはなかった。
キヨシローさんの声のせい?
と思ったけど、それだけじゃなかったみたい。 わかった。
矢野さんは「あなたの心の白い扉 ひらく鍵」と歌う。
でもキヨシローさんが歌うのは 「キミの心の黒い扉 ひらく鍵」
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矢野顕子リサイタルに行ってきた。
ビュー福島潟の展望ホール。ライブともコンサートとも謳っていない。リサイタル。
夜のリサイタル。ガラス張りの窓の向こうは闇。真っ暗な世界。遠くに車の走るライトがぽつぽつと見えるけれど。
途中「ひとつだけ」も歌ってくれた。
聴きたかった曲。
映画でキヨシローさんの歌う、黒い扉、の声がずっと突き刺さっていたのだけれど、
矢野さんはやっぱり、白い扉、と歌った。
あの時のキヨシローさんの言葉はわたしの聴き間違いだった??と思った。
だけど、さっき、2人で歌う映像を見て、そして調べてみて疑問が晴れた。
キヨシローさんだからなんだ、歌詞を替えて歌っていたんだってこと。
そして、だからこそ、泣きそうになったんだ、ってこと。
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この歌がなければ、そこまで心に残らない映画だったと思う。ゆっくりでのどかでやさしくて、そしてメルヘンな・・・
この歌で現実に繋がる。
私も繋がった。
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リサイタルはなんだかあっという間だった。
民生曲やら岡林信康曲やらもやってた。いつもの矢野節で。
矢野さんはどんな歌でも自分の歌にしてしまう。みごとに。
それから
ハラカミさんのことを少し話していた。放蕩息子みたいに言っていた。どっかにいっちゃったまま戻ってこない、って。
それを聞きながら、最近ハラカミさんの名前によく遭遇するなあって思ってた。
私もできることならば、またyanokamiのステージ観たいな。饒舌なハラカミさんに会いたいな。って。
でもね、少し物足りなかったんだ。なんでだろ。単純にライブで2時間、は私にとっては短いのかもしれないね。よくばりか。
あと、今日も4時起き。仕事終わっても間に合う時間まで残業。まったりと座って聴いていたらなんだか眠たくて、ちょっとウトウトしかけそうになったり。
今度はまた違った形で、矢野さんの歌声に会いたいな。会えるといいな。
福島潟は新潟市の辺鄙なところ。ま、もともと新潟市じゃないし。
でも新潟ってちょっと走ればこういうのんびりした風景にたくさん出会える。
真っ暗なたんぼ道をぶぶーんと走って、大きな川に架かる橋を渡ればうちまですぐ。
夜のビュー福島潟には
WOWOWがきていた!
7/15オンエアらしいよ。なんだーー
★追記
このあと、監督の三島有紀子さんのインタビューを読んでびっくり。
もともと、しあわせのパン は ひとつだけ の曲ありきでできた映画だったということ。
矢野さんとキヨシローさんの歌う「キミの心の黒い扉」。 そこからできた物語だったこと。
おんなじだな、と思って。
それから、私が、この映画からそのメッセージをちゃんと受け取れていた、ということに
驚いて、そしてとてもうれしかったのでした。
伝わった。受け取った。という感じ。
http://www.musicman-net.com/artist/12590.html
「はじめてのやのあきこ」がほしいな。
- アーティスト: 矢野顕子,槇原敬之,小田和正,YUKI,井上陽水,忌野清志郎,上原ひろみ
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それから、
原作読みたくなった。
映画はぼんやりした部分も多かった。
でも本には映画で語られなかった物語がたくさんあるようなので。
- 作者: 三島有紀子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
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