ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

窓際にしてください。って言ったのは、街が一望できるから。
見慣れたはずの街なのに、上から見下ろすと違うものに見える。あとは、同じ目線にある青空や夕暮れの色が気持ちよくて、心がふわっと和んだ。


でも、今日の朝は、真っ白。
そうだよね。今日から12月だし。


そんな感じで、入院してます。



正直、そうだよね、こんなに苦しいんだもん、これで正しいんだよね、って気分。
助かった。って思ったんだ。



11月、辛かった。
色んな部分が悪くなっている。ここが治った!と思うと、次は違うところがやられる。でも、体を休めることなんてできなくて、怖さと闘いながら、日々こなすしかなくて。
医者に行っても、なんてことない、たいしたことない、大丈夫、って言われてばかりだから、
今度もそうなんじゃないかと思ってた。
職場は、痛みとか病気とかそういうことに慣れすぎて麻痺していて、
不安だって思うと悪くなるからさ、なんて隣人に言われると、辛くても気力で乗り切るしかないのかな。なんて気分になる。絶対どっかおかしいよなって思いながらも、必死に仕事場にも行った。



結果、肺に穴があいていた。
肋間神経痛でも胃でもなかった。
そりゃあ息が苦しいわけだ。



肺にチューブ入れて、漏れた空気を抜く。そのままとにかく自力で回復するのを待つしかないらしい。
私と、サキュームというその機械は一心同体。体に繋がっているからどこにいくのも一緒。


ホッとしてるんだ。
悪いところが解ったから。
心おきなく、体を休められるから。
2週間くらいは病院。その後も療養になりそう。
休む罪悪感や不安もあるけど、そんなのより安心の方がずっと勝ってる。


本読んだり、書き物したり、勉強したり。
ご飯は黙っていても運ばれてくる。機械と一緒だから痛みもあるし大変だけど、1人で移動できる。だから、好きなように過ごせてる。


このゆったりした時間が続く間に、いつも会えない人に会いたいなあ、と思う。
今年は人に会う余裕もなく過ぎて終わろうとしているんだもの。
おしゃべりしたいなぁー。楽しくなりたい。ほっとしたい。
たまには構ってほしいんだね、あたし。
こんな時くらい、そう言ってもいいのかな?
そんなことにも遠慮しちゃう自分って、やっぱり淋しい人だよなぁなんて思っちゃうね。