ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

美術や人間の変化というと、時代が移り変わったり、年齢を重ねたりすると自然に変わってゆくように感じられるかもしれないが、わたしたちはそうは考えていない。
自然に変わるどころか、自覚的に人生を歩んでいる人は、自分をつくり変える努力を重ねて生きていっている、とみている。
なぜこうした努力を重ねるかというと、自由な人間になるためである。
自由な人間というのは、偏見や権威に惑わされず、心理や美に対して直面し、勇気をもってそれを吸収できる知性や感性をそなえた人間である。生まれたままの自然児が自由なのではなくて、ほんとうの知性や感性を努力の末に獲得した人間が、自由なのである

感性は、放っておけば鈍ってしまう。学問と同じように、努力して獲得するものだ。獲得の方法を吟味して、努力を積まなければならない。
ものを知るだけでなく、いろいろなことを感じるために、仮面をかぶった人生から解き放つために、人間は努力して自分を変えなければならない。


佐藤忠良さん、ありがとう と思った