ぐ . るぶる ver.20

ナツ もしくはnatsuまたは夏 が書いてます。残す場所。

びっくりしたこと


前にいた会社で同僚だった韓国人の女の子が、韓国に帰ることになりまして。
勉強をしに日本にきて、そのままもう6.7年くらい新潟に居着いていたのだけど。もちろん日本語堪能。日本人よりも日本人らしい外国人で、笑顔をたやさない元気なひと。
ということで、ひさーーびさに5.6人で集まって近況報告会を兼ねたランチ。
ウワサに聞いていた万代の「アンジェリーナ」のランチは、女の子が喜びそーうなわくわくする盛りつけ。
9種類の前菜が少しずつ格子状の一枚のお皿に盛られて出てくるのです。すーてーきー。メインは肉か魚で選べて、パン、スープとドリンクついて890円!!
今の職場の女の子が「バターが自家製であまーーいんですよ☆」とオススメしてくれていたのだけど、ほんとに甘かった。砂糖が入ってるのかとおもうくらい。ごちそうさまでございました。


と、それはいいのだけど、
待ちあわせ時間にあわせて早めに家をでたつもりの自分だったんだけど、
せっかくなので、と会えなくなるかもしれない彼女にとプレゼントをあげようと選んでいたらすっかり時間ギリギリ(笑)
ラッピングを受け取って、あわてて駆け足。歩いている人の間をくぐり抜けて待ち合わせに向かう途中...


!!!


ふり返ってしまったよ。
聞き覚えのある声。
立ち止まって目を泳がせると、やっぱり見覚えのある後ろ姿。
その声は、その人が高く抱えたチビちゃんに、話しかけた声だったみたい。


15年くらい前かな??
わたしが昔、つきあっていた彼でした。別れたり戻ったりしながら結構ながいこと。
でも最後に彼の顔みてから10年くらい経ってるんだなぁー。...しみじみ



すごく声かけたかった、というか喉から声がでかかったのだけど、ファーストフードに入ろうとしているその父子の後ろには、背の低い女の人がいました。もちろん奥さんでしょう。


それをみたら、「あー、イカンよな。」と。我に返り...


そして「あ、私は急いでいる」んだった!と、また駆け足に戻ったのでありました。



失礼かもしれないけど、ちょっと年上だった当時の彼は結構な変わり者でいまでいうダメ男くんでもあり、飲むとよっぱらって喋りまくりそのあとぐでんぐでんになって手がつけられないよー。みたいなひとで。あんたそれでバイクに乗って帰るってマジでゆーてんの?ってことがなんどあったことか。
就職して遠くに行っちゃってからも、毎日近くの飲み屋で飲んだくれてたみたいで。「この人、まともに生活できるんかいな?」と遠くから心配したくなるようなそんな人で。
別れてからは、友人というより私の出来そこないのお兄ちゃんみたいな、そんな感じの彼でした。(見た目はできそこないじゃないおしゃれさんだったけど)
だから、まともに結婚してたのびっくり!みたいな(って失礼な)



そして、かなりいろんな意味でぶっ飛んでいた彼が選んだその女性は、後ろ姿しか見えなかったけれど、ごめんなさい、後ろ姿で想像する限りでは、ふつうーーというか地味〜というかおばさんーというか(まあそんな年齢なんだろうけど)....そんなことにもちょっと驚いてもしまったり。...


だけどね、あーきっとしあわせなんだなぁ〜って、すごーく思えて。
チビスケ(って女の子っぽかったけど)を抱えてる姿と、話しかけてる姿はこっちがニコニコしたくなるくらいかわいかったんだよね。
あー、やっぱり、声かけたかったな。ひとことでいいから。


最後に会ったとき(その時はつきあってたとかじゃないんだけど)
最後に私に言った言葉が「...しあわせに、なれよ」だった(笑)
正直「あーあ、またくさいセリフ言ってるよ!」って思ってたんだけど(たまに、めちゃくちゃ文学的なこととか、キザなセリフとか真顔で吐く人でした。こっちが恥ずかしい)
なーんかね、しあわせそうな彼に「わたしもしあわせだよ。」って言いたいなーって思うんだよね。
まあ、いつかその日がきますように。
....いや、やっぱりこなくてもいいか...。



こーゆーとき、普通の人はどうするもの?
やっぱり声かけないもの??なのかなぁ??



と、バッタリ見かけちゃった話をさらっとランチで話したら、
「なんで別れちゃったの?」と、またさらっと訊かれ。
「わ か か っ た か ら で す !」と力強く答えてみましたよ。


同僚いわく「それ使えるねー」だってさ。